法律は正義を実現すると言えるか

近代国家において法律は成文法となっており、其れは文字に拠って表され、記録されるものとなっています。
つまり言葉である以上、そこには言葉としての論理・整合性が問われるものとなります。
ところが言葉は本来、使われる状況や前後の脈略、或いは捉える人の解釈によって印象や認識が異なるという性質を持っています。
つまり言葉は論理としては不完全な面を有しています。
にも関わらず言葉に拠って記される法律や、物事や手続きの在り方を確実に決定しなければならないものである事から、整合性を強く求められるという性質を有しています。
従って言葉と法律には相反する側面がある訳ですが、実際には法律を利用する側の意志も入り込む事から、言葉として持つ論理の不完全性が強く出て来る傾向にあります。
故に、法律は絶対的な正義であるとは定義出来ないものとなります。
同時にこの事実は、法律が成り立つ前提や条件の変化に伴って、法律そのものが変化・進化して行く必要性がある事を指し示しています。
絶対的な正義では無いものの、正義が実現される方向に導いて行かれなければならないという事です。

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