中国進出大作戦 ---中国投資に失敗しない方法---

バンブーネットワーク 代表 神崎憲


第九回 中国各都市の状況(3)

--資源利用型は内陸地域へ--

これまで、沿岸都市を中心に紹介してきました。今回は、木材産地も含め内陸 にある都市を紹介します。

ここで、内陸都市のデメリットをあげると:

 1.沿岸都市と違って、すぐに飛んでゆける所でない場合があり、問題発生か らの対処が遅れる場合がある。

 2.合弁先の幹部の中には、井の中の蛙で、今までの計画経済の考え方に固執 し、頭も固く、日本の経営方針に理解を示さないことがある。

 3.停電、電圧降下など電力事情が悪い 

 4.TEL・FAXなど通信事情が悪い

 5.沿岸部都市と比べインフラに大きな差がある。特に輸送面に注意が必要。

[黒龍江省]

ロシアに接する東北部地域で人口 3600万人。山間部と平原が半々で小興安嶺 の原生林をもつ。白樺・アスペン材が豊富にあり、最近では日本の割箸の四割以 上を生産している。またアスペン材を利用して妻楊枝工場も多くなってきた。

主な都市として、省都の

[ハルピン]その昔、女真族の村で元代にハルピンと呼ばれるようになった。戦前は日本が 進出、戦後はロシアが町作りに協力したため、日本の建築物、ロシアの建物が残 る。人口は245万。

[大慶]中国一の産出量をもつ油田があり、石油化学の町。文化大革命の頃の-に 『 農業は大塞に学び、工業は大慶に学ぼう』というのがあった。大塞はウソの報告 をしつづけてその後は消えてしまったが、大慶は石油工業の町として健在。

[鉄力]ハルピンから車で5時間林業の町。戦前は鉱物資源も多くハルピンより栄えた 。日本の開拓団もはいり、ここの米はジャポニカ米でうまい。

[伊春]鉄力からさらに車で5時間。小興安嶺の林業区にある。家具・建材関係の工場 も多い。 [牡丹江]周辺に木材加工の町が沢山あり、その集産地。ハルピン迄鉄 道で7時間。

[饒河]ウスリ−河を隔てるロシア国境にあり、ハバロフスクまで 200KM。材が豊富に ある。

[吉林省]

東北三省の中部地域。ロシアと北朝鮮に接する。長白山と朝鮮国境の白頭山が あり森林資源が豊富。人口は2600万人。主な都市は、

[長春]省都 戦前の奉天。ラストエンペラ−の宮殿が残っている。現在は自動車産業 が有名。

[敦化]林業の町。割箸の工場が多い。朝鮮族自治州で、冬は犬肉料理でもてなしてく れる。

[内蒙古]

東部に興安嶺の原生林地区があり木材加工が盛ん。主な都市として

[扎蘭屯][ハイラル][白狼]等がある。

[安徽省合肥]

上海からAIRで40分。秦代より交通の要衝として発展してきた古都。道路がよ く整備され、新しい工業団地が二ヶ所開発されている。上海で採算がとれなくな った縫製工場が進出してきている。安徽省は人口が5800万人。

 [四川省]

「天府の国」(自然に恵まれた国)と呼ばれ、三国志の舞台となったところ。人 口1億1千万人。農家の若者は、廣州や上海へ出稼ぎに出る。工場労働者・建設作 業員等、3Kの仕事もこなし、沿岸都市の発展を支えている。主な都市として:

[成都] 市内290万人、郊外920万人。それを囲んで1.1億人が住む。東京、日本とお なじスケ−ル。例えば、百貨店は朝からお客がどっとつめかけ、繁華街も朝から 晩まで押すな押すなの人で一杯。 1800年前の三国時代に劉備が蜀漢の国都とし た、昔から一つの王国。人柄は、おっとりとして、温厚、素朴。上海からAIRで3 時間。

[重慶]  3000年以上の歴史を持つ町ヤマハ、ホンダがバイクの生産でしのぎを削っ ている。豚毛でも有名。

 [湖北省]

人口5600万人。省都は武漢。華中第一の町。92年の揚子江流域の開放政策から 外資の導入に積極的。三峡ダムの建設もあり、アメリカヨ−ロッパ勢の進出が目 立つ。上海からAIRで1時間半

 [湖南省」

人口6300万人。省都は長沙。教育に非常に熱心。北京大学や清華大学は湖南省 出身者が特に多い。これで、中国の各都市の状況説明を終わります。進出先選定 の参考として下さい。


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