中国進出大作戦 ---中国投資に失敗しない方法---

バンブーネットワーク 代表 神崎憲


第八回 中国各都市の状況(2)

--地域により中国人の気質が違う--
中国は、昔から国の中にいくつもの国があり、風土、習慣、言葉がまるで違う 。料理にしても、北京、上海、四川、福建、廣東料理とあって、それがさらに枝 分かれする。当然、中国人自身の気質も地域により変わってくるので、進出する 地域の差により、取り引きの成否が分かれる事もあり、考慮する必要がある。

[上海]--中国の金融センタ--

中国最大の都市。人口1300万人 1988年、江沢民が浦東地区の開発の必要性を 主張してから、この1- 2年の変化、発展は目をみはるものがあり、今後のアジア の中心。

浦東経済開発区では、外資系百貨店、ス−パ−などサ−ビス業も認可された。 マ−ケットとしても揚子江周辺の経済人口が2億人。『上海ブランド』として中 国全土も期待できるため、外資もアメリカ・ヨ−ロッパ・日本の大企業が進出し てきている。このため上海政府諸機関の日常的干渉も多い。不動産・賃金も急上 昇している。市内の交通渋滞も深刻で、環状高速道路ができたが、渋滞は解消せ ずタクシ−乗るといつ着けるかイライラさせられる。

中小企業にとっては上海から100 km内の衛星都市を勧めたい。例えば[蘇州]  車で2時間、全国で最も発達した郷鎮企業群を持ち、第二次産業で上海を支えて いる。 1996年には上海−蘇州−無錫−常州−南京を結ぶ270kmの高速道路が開通 すると、蘇州まで40分。製造業の中小企業に最適。

[昆山][松江県][嘉善]などは車で 1時間以内の所にあり、電力・水・輸送など インフラも良く、一昨年から外資急増しており狙い目である。

[福州]--華僑のふるさと--

台湾の対岸にあって、昔から華僑の出身地。台湾の企業やインドネシアの財閥 の投資が多く、近年華僑の不動産業者も多数進出し過熱気味。福州−泉州−厦門 の高速道路も完成し、福州−泉州が4時間、泉州−厦門が2時間で行けるように なった。

周辺都市としては、[厦門]経済特別区として早くから開放政策取られていた が、交通の便の悪さや、台湾との関係から中央から派遣の幹部が保守的政策をと り発展が遅れている。[泉州]海のシルクロ−ドの町として、古くから知られて いる。商売熱心でよく働く。海外との交流も古く頭は柔らかい。[福清県]福州 より車で1時間。昔見渡す限りの田園風景だったが、製造業の進出が増えている 。

[廣州]--中国の香港化--

作家で金持ちの神様の邱永漢氏は香港が中国化するのでなく、これからは、中 国が香港のように繁栄してゆくと以前書いていたが、廣州の町は、南方の自由さ で急速に発展し過ぎて歯止めがきかないように見える。香港企業の進出が多く、 政府の規制も緩やか。何かあっても、「上に政策あれば、下に対策あり」として 自分流に対処する傾向あり。資材の調達・輸送物流で香港の機能が活用できる。 問題点としては急激に発展したため、電気・水が慢性的に不足している。土地代 ・工賃の値上がりがひどい。すり・強盗など治安が悪い。

 周辺都市として、[シンセン]ミニ香港として機能し、もう進出できる余地 なし。隣の[トンガン]に製造業が移ってきている。[珠海]マカオの隣に位置 する。キャノンが進出していて、シンセンより全てが安い。[仏山]廣州から車 で1時間。台湾系の進出が多くなっている。

 廣東省の人口が6500万人、最近ベトナムも脚光を浴びているが、ベトナムが 人口7500万人と同じ規模の-と労働力だが、ベトナムは、10年まえの廣州、規制 もきつく、不便さも多いので、廣東省内での投資を勧めたい。

1995年の中国の外資導入の方針は外資の選別と内陸部への投資促進を打ち出し ている。沿岸の都市をこれまで見てきましたが、中国の資源を利用する業種では 内陸地域がどうか知っておく必要がある。次回、中国の木材産地をを中心に紹介 したいと思います。


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