中国進出大作戦 ---中国投資に失敗しない方法---
バンブーネットワーク 代表 神崎憲
第七回 中国各都市の状況(1)
--どの地域に進出すればよいか--
中国の広さと多様性を考えるとどの地域に進出すればよいか迷うところだ
が、投資の
規模と進出目的に合わせて、進出先を決めることが重要になってきている。
ポイントは 1.輸送事情の良さを求めるなら沿岸部の貿易港か、そこから100KM
位の地域。
2.コストの安さを求めるなら内陸部 なかでもインフラ整備に積極的な内陸都
市。
3.行政効率や優遇措置で選ぶなら特別開発区や経済技術開発区が有利。
今回から各都市の状況を周辺の中小都市も含め紹介してゆきます
[大連]--加工基地として--
1984年経済開発区になってから沿岸部の開放都市として発展してきた。人口2
50万人。
成田・大阪・福岡からの直行便が飛んでおり、交通の便がよい。戦前から日本
とのなじみ
も深く、市長自ら積極的な誘致活動で、インフラも整備され、日本企業は、各
都市の中で
も最も多く500社以上進出している。 日中合弁の工業団地が第2期開発区とし
て現在、分
譲中である。この団地は一切の手続き代行もしてくれ、全て込みで約500万
円とも言わ
れている。大連は、黒龍江省・吉林省・遼寧省の対外貿易港で、この3省が、
約1億人の
人口を持ち、重工業の工場が多く、豊富な労働力と熟練工を集めやすいことか
らも、生産
基地として進出を考える企業にとって大きなメリットを持つ。
周辺都市としては、高速道路で3時間のところにある[沈陽]遼寧省の省都で、人口38
0万人機械工業が主力の落ち着いた町。大連から2時間のところにある [営口] 1時間圏
内にある[金州]、 [旅順] この旅順は、軍港があったため、いままで外人の立ち入りが
禁止されていたが、最近合弁企業が設立できるようになった。
[北京]--中国の首都--
天津・河北省・山東省・遼寧省からなる渤海経済圏の中核であり、かつ政治の
中心地。北
京大学・清華大学など大学も多く、優秀な人材の宝庫でもあり、ハイテク産業
を中心に急
成長している。 1993年秋には空港から市内までの高速道路も完成し30分で到
着できる。
天津港へも2時間なので物流も有利。ただし北京市の本音は、大企業指向があ
って、最近
も王府井地区の再開発で、香港企業と市幹部の汚職が摘発されて、陳希同書記
をはじめと
する幹部が解任された。人口は600万人。
[天津]--北方で最大の港--
高速道路ができて北京から1時間。海上コンテナ船の便も週2便以上ありまた客
船フェリー
も神戸横浜へ就航している。北京・上海と並び国の直接指導を受ける直轄市。
首都北京が
中心の範囲にあって、何事も堅実。このため保守的なところが多くあり、外資
の進出も出
遅れていたが、最近は北部中国市場を狙った外資が急増している。また大学が
多いので、
ハイテク産業に不可欠な技術者が見込める。アメリカのモトロ−ラ社が、本格
的に進出し
てきた。天津人は、上海人に似て頭の回転が早く、早口でもある。人口は550
万人
[青島]--山東省の人口8600万人
関西国際空港の開港により、青島線が就航し大変便利になった。 680万人が住
む青島は、
アパレル・繊維や、農産品・水産品の資源にも恵まれていて、生産基地活用型
や資源活用
型の企業にとって、今後有望な進出先になる。今までは地理的に一番近い韓国
からの投資
が多かったが、日本企業の誘致を市をあげて進めている。特に、独資企業を歓
迎するほか
に、土地はレンタルもあり、中小企業にとっては、小さく始めて大きく育てる
といった方
法もとれる。山東省の人口が8600万人で、豊富で安値な労働力も大きな魅力。
周辺都市
として、省都[済南]、漁業基地の[煙台]、[威海]がある。
上のいずれかをクリックするとそこへ戻ります